Appendix 自立シニアの抽出プロセス
本調査では身体的に「自立」し、精神的にも「自律」したシニアを抽出するため、下記のプロセスで「自立度」を設定した
自立度「高」と判定された390 人を「自立シニア」、自立度「低」と判定された221 人を「低自立シニア」と定義した。
(1)身体的「自立」の算出
身体的「自立」に関する6つの設問の回答を得点化し、合計値で設定
<設問と得点>
①食材の買い物、食事の準備、掃除や洗濯、生活費などお金の管理の4項目
・自分でしている:3
・自分でもできるがしていない:2
・自分ではできない:1
・その他:1
②自宅内の移動や歩行
・一人で歩ける:4
・場所による手すりや家具につかまって歩く:3
・杖や歩行器を使っている:2
・車椅子を使っている:1
③日常的な外出
・自分で外出でき、している:4
・自分で外出できるが、あまりしていない:3
・付き添いやサポートを得ながら、外出している:2
・外出していない:1
(2)精神的「自律」の算出
精神的「自律」に関する8つの設問の回答を得点化し、合計値で設定
<設問と得点>
・自分の意見や行動には責任を持っている
・人から指図されるよりは自分で判断して行動する方だ
・趣味や楽しみ、好きでやることを持っている
・状況や他人の意見に流されない方だ
・何か夢中になれることがある
・何か人のためになることをしたい
・これからの人生に目的を持っている
・自分の考えに自信を持っている
<選択肢と得点>
・当てはまる:4
・やや当てはまる:3
・あまり当てはまらない:2
・当てはまらない:1
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(3)自立度の設定
(1)(2)の結果を上表の通り掛け合わせをして最終的な「自立度」を設定した。
自立度「高」と判定された390 人を「自立シニア」、自立度「低」と判定された221 人を「低自立シニア」と定義した。
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