【調査報告】⓪調査研究の目的/100年人生 自立をかなえる住まいと暮らし

2024年度 調査研究の目的

一般社団法人ケアリングデザインは、デザイン、建築、医療、看護、福祉、ことばの専門家の有志が集い、「Good Over 50’sⓇ」「Design for CareⓇ」のコンセプトを掲げて超高齢社会の住まいの在り方を提唱してきた。

2013 年の設立当時は、シニアの住まいへの関心は社会全体に低かった。しかし5 人に1 人が75 歳以上になる2025 年問題が取り沙汰されるようになり、高齢期の暮らしや住まいに関する人々の意識は大きく変わってきた。

日本人の男女平均寿命は世界第1位の84.46 歳(WHO2024 年8 月版)だが、健康寿命73.40 歳(WHO2021 年版)との差が10 年あり、ここに課題がある。健康寿命を延伸し自立して暮らすためには、心身ともに満たされた安全で良質な住まいが求められるが、その研究はいまだ少なく未解決である。

今回の調査研究では、75 歳以上の1,000 人に住まいや暮らしの調査を実施。調査データから、健康面、経済面、交友関係などの多様な観点から「心身の自立度」と「住まい・暮らし方」の関係性を浮き彫りにした。

また、50 代から80 代までの12 ケースの住まいおよび暮らしの事例を取材。その上で人生100 年時代のロールモデルとなる「シニアの住まい・暮らし方」について具体的に考察した。これらさまざまな12 の住まい事例は、これからの住まいの在り方を考える上で重要な鍵となるに違いない。


定量調査】75歳以上の1,000人に聞いた、住まいと暮らし方 INDEX

→ ①自立シニアの割合と内訳

→ ②自立シニアと低自立シニアの比較

→ ③住まい・暮らしに対する考え

→ ④住まい・暮らしの現状

→ ⑤心地よい時間とは

→ ⑥定量調査まとめ

→ ⑦Appendix

※各ページへリンクしています。


【調査概要】

調査期間: 2024年9 月20 日(金)~9 月23 日(月)

調査目的: シニアの「自立」と「住まい・暮らし」の関連を探る

調査対象: 75歳以上の個人1,000人(東京都または全国の政令指定都市在住者で、男女各500 サンプル)

調査方法: インターネット調査


→ ①自立シニアの割合と内訳

 


本事業は、公益財団法人日本財団の2024年度助成プログラムを受けて実施しました。
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