傘寿旅行3 安来、松江 —The View From 80’s【14】

●駅のバリアフリー問題

 

傘寿旅行の続きです。

出雲大社のほかに、庭園で有名な足立美術館にも行きたいと思っていました。

阿蘇へ帰る家族と米子駅で別れ、ひとり足立美術館のある安来駅に向かいました。

安来駅から美術館へはシャトルバスがあるので大丈夫と思っていましたが、思わぬ障害が・・・。

着いたホームから改札口までは、跨線橋を渡らなければなりません。

エレベーターやエスカレーターはなく、自力で階段を上り下りする以外方法はないので、1段1段手すりにつかまりながら、やっとの思いで改札口にたどり着きました。

地方へ旅するには、事前に駅のエレベーターの有無や階段など、障害となるものをチェックしてから予定を組まないといけないということを学びました。

それにしても東京や横浜のバリアフリーはすごい!

 

●足立美術館の日本庭園

 

足立美術館の庭は評判通りでした。

掛け軸に見立てた窓で切り取った景色も見事でした。

でも、私の好みとは違う。塵ひとつ、木の葉一枚落ちていない景色って何か不自然です。

建物の中から庭を見るのですが、やっぱり風や木の葉のささやきなどを感じながら庭を巡る方が性に合っています。

あまり長居はせず、また安来駅に戻りました。

松江に行きたいのですが、もう一度あの階段を上りするのは疲れます。

7分で戻れる米子駅に行き、そこでエレベーターに乗って、松江方面行きの電車のプラットホームに行きました。

 

●宍道湖と松江城

 

宍道湖のほとりに泊まりたいと、ホテルを予約しました。

「朝起きたら 目の前に広がる湖!」なんてことを夢見ていたのですが、完全に裏切られました。

湖側はツインのみで、シングルはビルしか見えない部屋だけだそうです。

ツインのシングルユースは値段が高いし、朝、温泉につかりながら見た湖の景色で我慢しました。

 

観光地を回る市営バスで、松江城のお堀に面した小泉八雲記念館の前でバスを降り、ひとりお堀を行く船や行き交う人々を眺めていました。

桜が満開でした。小泉八雲はここで怪談の多くを執筆したそうです。

松江はこじんまりしていて、ひとりでも市営バスで観光地を巡ることができる素敵な街でした。

ずいぶん昔になりますが、彦根に行った時も同じことを感じたのを思い出しました。

 

最後は、松江駅前からリムジンバスで米子空港に出て、羽田便に乗り帰宅しました。

円安と飛行時間が長くなっていることで、海外に行くのが難しくなっているいま、美しい日本を巡りたいと思っていましたが、これもなかなかハードルが高いことがわかりました。

それでも 一年に一度ぐらいは、どこか知らない土地を訪ねてみたいものです。

 

傘寿記念旅行その2 出雲へ—The View From 80’s【13】

 

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