ポール・ケアホルム展(パナソニック汐留美術館)

20世紀のデンマークを代表する家具デザイナーの一人 ポール・ケアホルムの展覧会を見てきました。

デンマーク家具が好きというだけで、ポール・ケアホルムのことを何も知らないまま出かけました。

薄暗い会場にジグザグに作られた台の上に浮かび上がる家具たち。

見慣れたデンマーク家具とどこか違う。

そう、研ぎ澄まされた究極の形とでも言うのでしょうか?

構造体をスケールで作り、木、藤、ロープ、石材 など、様々な素材を組み合わせてデザインされた作品は、シンプルで静かな雰囲気を醸し出していました。

素材の特性を生かすことを考えて作られた作品は、家具自体が空間を妨げることなく溶け込むので、美術館などアート空間で多用されていると言うことです。

 

椅子研究と収集を続けてきた北海道の織田コレクションから出展された約50脚の椅子に、織田さんご自身が吹き込んだ解説をつけておられるのも興味深かったです。

会場構成は、パリを拠点に世界的に活躍する建築家の田根剛氏によるもので、日本初とも言えるポール・ケアホルム展にふさわしいと思いました。

3点のルオーの作品を、ポール・ケアホルムの椅子に座って鑑賞できる贅沢な展示も嬉しかったです。

 

※すでに会期は終了しましたが、パナソニック汐留美術館HPでパンフレットや作品目録を参照することができます。

 

織田コレクション 北欧モダンデザインの名匠
ポール・ケアホルム展 時代を超えたミニマリズム

会期:2024年6月29日(土)〜 9月16日(月・祝) ※会期終了

会場:パナソニック汐留美術館

https://panasonic.co.jp/ew/museum/exhibition/24/240629/

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