主に公共施設などで使われている折り戸。住宅ではクローゼットや浴室の扉などに一部使われています。
可動範囲が小さく、省スペースで、使い勝手がいいのですが、これまでのものは機能性だけが優先されてきたように思います。
ゴツゴツしたデザイン、取っ手のディティールも病院のように無機的なものが目立っていました。
2023年度グッドデザイン賞を受賞した、ムラコシ精工の住宅居室向け折り戸 [両側折り戸 FSD-HDC] は、機能性とデザイン性の両方が備わった美しい折り戸です。
[両側折り戸 FSD-HDC] は、折り戸の機構から見直し、扉のどちら側からでも同じようにスムーズに開閉できる表裏のない仕様は、画期的なものです。
子どもでも動作できるようにハンドルの位置も低く長くしてあり、両方向から押すだけ。
力の弱いシニアや車いすの方でも誰にでも操作しやすくなっています。
従来の開き扉と比較して可動範囲が小さく、軽くて開けやすいという特徴があり、写真のように住宅のさまざまな場所に取り入れられそうです。
私たちケアリングデザインが提唱するDesign for Care(気持ちよく心豊かに過ごすためのデザイン)に合致していて、ぜひOver 50’sのための住宅に取り入れてほしい建具です。
プロダクト:住宅居室向け折り戸 [両側折り戸 FSD-HDC] 2023年度 グッドデザイン賞受賞
メーカー:株式会社ムラコシ精工
https://www.murakoshiseikou.com/award/
※商品写真のアルミ扉は海外仕様製品です。