●オスロに住む長女、世界を旅する次女夫婦
私たちの2人の娘のうち、長女のクリスティンはオスロに住んでいて、よく一緒に過ごします。クリスティンは一人で暮らしています。
次女のベネディクトは、結婚してコペンハーゲンに住んでいました。
その後、ベネディクトとデンマーク人の夫は2年間、ヨットで航海を続けており、当面は太平洋の真ん中、タヒチの近くにいると思います(2018年当時)※1。
おそらく今年の終わりにはヨーロッパに戻ってくるので、とても楽しみにしています。
※1 私たち夫婦は、ベネディクト夫婦の航海の途中、アムステルダム、マデイラ、マルティニーク、コスタリカでのクリスマスなど、さまざまな場所で二人と落ち合いました。
●デンマークの家
私たち夫婦が頻繁に行くのは、私の故郷デンマークです。
数年前、私の姉の家からそう遠くない場所に、一軒の家を買うことができたのは幸運でした。
私の両親は両方とも亡くなりました。
私の母は 55 歳で、私の父は 88 歳で亡くなり、母が亡くなった後、父は再婚しました。
残念なことに、再婚相手も父より早く亡くなりました。
二人は 12 年間一緒に過ごし、再婚した妻を見送った後、父は 16 年間一人で暮らしていました。
2度目の妻と死別した後、父は大きな家から、近くの小さなアパートメントに引っ越しました。
最初の数年間、父は一人で家を管理し、自立した暮らしをしていましたが、少しずつ助けが必要になっていきました。
最初は家事手伝いを雇い、後に市役所が父のケアを引き継ぎました。
父には医療ケアも必要でしたが、入院することなく、ケアを受けながらずっと家で過ごしていました。
こちらでは、年齢を重ねて、介助が必要になってきたからといって、子どもの家に同居するとか、子どもが介護に通うということはありません。
行政のケアを受けて、自立して暮らしているシニアがほとんどです。
大人の学びの場、「ピープルズ・ユニバーシティ」
現在の私の関心事の 1 つは、芸術と文明の歴史です。
過去 3 ~ 4 年間、理想的な組織である「ピープルズ・ユニバーシティ(フォルケホイスコーレ:デンマークが提供する17歳以上の成人のための教育機関)」が提供するアートコースに参加しました。
クラスは週に 1 回夕方に行われ、授業料を支払います。
教師は専門家で、誰でも参加できます。クラスに参加するための試験はありません。
「ピープルズ・ユニバーシティ」には、さまざまなコースがあります。
たとえば、語学コース、その中にはノルウェー語もあります。重要な時事問題に関する講義は、自分の視野を広げてくれます。
「ピープルズ・ユニバーシティ」以外にも、地方自治体が運営する高齢者センターなどが、おしゃべりコーナー、音楽鑑賞、講義、またはコーヒーを飲むための待ち合わせ場所など、多くの交流の場を提供しています。
大人になっても学ぶ場や機会が与えられているのは、とても素晴らしいことだと思います。