ケアリングデザインが毎年秋に西武池袋本店で主催する「くらしのデザイン展」は、おかげさまで今年2022年の「ケアとアートとデザインと」で10周年を迎えました。
今回は、2012年から始まった「くらしのデザイン展」の10年間を振り返ってみました。
2012年 ケアリングデザイン展2012「ケアは、美しい道具を探していた。」
例年秋に西武池袋本店で開催している「くらしのデザイン展」は、2012年の「ケアリングデザイン展」を前身として始まりました。「ケアリングデザイン展2012」は、ケアのための美しい道具をセレクトして展示した画期的なものでした。
2013年 ケアリングデザイン展2013「つくる時、汗を流したのは心です。」
シニアリノベーションルームの展示、ケアリングプロダクトの販売、特別セミナー開催など、現在のくらしのデザイン展の基盤が完成しました。
2014年 くらしのケアリングデザイン展2014「歩いているのに、走っていた。」
本展からGood Over 50’sがタイトルに。
ウォーキングバイシクルをメインビジュアルに扱い、美しいものを作ることだけがデザインではなく、人を助けるもの、人を強くするもの、時には人と人の間にあたたかいつながりを育てるものを作ることもデザインの大切な仕事であることを訴求しました。
家具のようなキャビネットキッチンも本展で登場しました。
2015年 くらしのケアリングデザイン展2015「ちょっと、ゆれる。大人の、ゆりかごです。
この年のメインビジュアルはバランスチェア。「Good Over 50’s くらしのデザインマルシェ」、50代後半の女性のためのリノベーションルーム展示、トークセッションやセミナーを多数開催しました。
2016年 くらしのケアリングデザイン展2016
2016年のテーマは「食のデザイン」。グッドデザインアワードを受賞した食のプロダクトが集結したほか、Good Over 50’sの心地よいくらしのデザインをさまざまなシーンで展開しました。
2017年 くらしのデザイン展2017「もう一度、巣づくりを。」
本年のテーマは「ねむりとめざめのインテリア」。チンバンジーが樹上で作るベッドから発想された「人類進化ベッド」の体験、「ねむり・めざめ」のプロダクト展示とマルシェ、くらしのデザインサロンでは、感性アプローチにより、色、光、音、香り、素材、形状などが上質な眠りをもたらすベッドルームを特別にコーディネート展示しました。
2018年 くらしのデザイン展2018 いまどき、方丈
2018年は、「いまどき方丈〜大切なものと向き合う場所〜」をテーマとし、 鴨長明の『方丈記』で綴られている、方丈(畳四畳半)のような小さな空間に住むことで得られる、心豊かな暮らし方を提案。「方丈庵」を思い起こさせる「障子結界庵」や、ダンボール製の一畳ユニット「大人基地」を展示し、注目を浴びました。
2019年 くらしのデザイン展2019「五感でくらそう。」
ケアリングデザインによる特別展示は「五感アプローチ」。五感のひとつひとつを象徴するプロダクトを紹介。くらしのデザインサロンでは、夫が脳梗塞で車いすを使うようになったご夫婦のためのリノベーションプラン「強くてやさしい住まい」を展示しました。
2020年 くらしのデザイン展2020「あたらしいくらし心地」
「あたらしいくらし心地」をテーマに、「中心のある家」として知られる建築家 阿部 勤氏のご自宅が、ご自身によるスケッチで、メインビジュアルと会場壁面を構成。
会期中ケアリングデザインNetのYouTubeチャンネルからは阿部氏自らその自邸を案内する貴重な映像を発信して、多角的な展示スタイルを構築しました。くらしのデザインサロンでは あたらしいくらし心地を考え始めた家族のリビングスタイルをご紹介しました。
2021年 くらしのデザイン展2021「日々是カンドウ」
2021年は「日々是カンドウ」をテーマに、日々のくらしに小さなさりげないカンドウを見出す幸せを、デザインを通して提案する商品を展示、販売。
くらしのデザインサロンでは、「心地よい大人の暮らし」、「赤のカンドウ」、「仕切る家具」の3つの切り口からさまざまな「カンドウ」展示をご紹介しました。
また特設会場では、日本の生活デザイン史を彩る歴代のグッドデザインを展示し、好評を博しました。
2022年 くらしのデザイン展 2022 「ケアとアートとデザインと」
10周年を迎えた2022年のテーマは、「ケアとアートとデザインと CARE, ART and DESIGN」です。
公益財団法人日本デザイン振興会、東京藝術大学にご協力いただき、さまざまな企画展示を行います。