築20年以上たった公団住宅の同じ間取りのマンションを4通りにリフォームした事例の続きです。
今回は階段のないマンションの5階に住むDさんからの依頼です。
●5階 住み替えを前提にリフォーム
5階のDさんから相談を受けたときは、まずこのまま住み続けられるかどうかという点から話を始めました。
ゆるやかとはいえ、階段で5階まで上り下りするのは、将来無理な状況になってしまう可能性が高いので、大規模なリフォームはせず、クロスやカーペットの貼り替えにとどめました。
そして将来の住み替え費用を貯えておくことになりました。
そこで夏・冬の2枚のカーテンをつくり、季節により付け替えるという提案をしました。
カーテンを替えただけで、いままでの雰囲気がガラリと変わり、気分が一新されました。
Dさんは、現在の状況と将来起こりうる事柄をうまく整理していた方です。
まわりの情報に流されることなく、しっかりと自分の考えを持ってリフォームを捉えていたという点で、「50代リフォーム」のよい例のひとつであるといえます。
【リフォーム前の間取りのまま】