自宅をリフォームして、住み慣れた場所に住み続けることは、多くの人の願いです。
しかし、50代以降70代前半くらいまでは自立していても、やがては多少の手助けが必要になる半介護期、介護が必要な介護期へと移っていきます。そういう状態になったら、ケアの付いた施設に住み替えるというのもひとつの選択です。自宅で住み続けることが難しくなる理由は、家の管理ができなくなってくること、持病があり緊急対応が必要になる可能性があること、防犯上の不安、孤独感などです。
いままで関わってきたリフォームの施主様の中には、「介護が必要になったら施設に移ります」と言う方もいました。このような、はっきりした意思をもってリフォームするのもひとつの考え方です。
自宅に住み続ける以外の選択肢は、大きく分けると2つのタイプになります。親のことも含めて視野に入れておくとよいでしょう。
①自分で身のまわりのことができる要支援時期に対応した施設
②介護が必要な時期に対応する施設
要支援時期から介護を必要とする時期まで、一貫して住み続けられる施設は、有料老人ホームです。現在さまざまな事業体が運営しており、入居金、月額費用などもさまざまです。一度見学に行くといいかもしれません。
→厚生労働省「高齢者向け住まいについて」(2014年)※外部サイト
健康で自立しているシニアには、シニア向け分譲マンションという選択肢もあります。
ケアリングデザインがコンセプト&デザインを手がけたようなシニア向け分譲マンション「デュオセーヌ国立」という住まいの選択肢もあります。
また、コーポラティブハウスなどの新しい住まい方の試みもなされていますので、自分が将来どのような暮らしをしたいのかイメージしておくことが大切です。