リフォームを考えるとき、周辺環境チェック以外に、建物の状態や条件のチェックを行います。
戸建て住宅の場合、確認申請書類や図面を用意し、チェック表に記入します。
白アリや雨漏り、結露などで、構造に欠陥が生じていれば、耐震補強して住み続けられるか、また配管の老朽化がどの程度の補修で済むかも調べましょう。その結果、費用がかさむばかりで、あと何年も済めないとわかったら、建替えが適しているとの判断になることもあります。
家の構造によっても、リフォームの可能な範囲は違います。間取りの変更を含む、大規模なリフォームをするときに、一番やりやすいのは木造です。鉄筋コンクリート造りやプレハブ系の住宅などだと、手間と費用がかかります。
集合住宅の場合は、管理組合から平面図、断面図、配管の状況がわかる設備図などをコピーしてもらっておくと、建物チェックがスムーズにできます。築年数で古さを判断するだけでなく、外装の塗り替えをはじめ、定期的な大規模修繕計画の有無や修繕工事の内容など、管理状態の善し悪しも住み続けるかどうかの判断材料になります。
集合住宅の場合、エレベーターの有無は重要です。古い集合住宅の場合、1階おきに止まるエレベーターが設置されているというものもあります。自分の住んでいる階には止まらないエレベーターでは、将来足腰が弱ってから問題になる可能性があります。
でも、住みなれた街や家で人生の最終章を過ごしたいなら、悪条件を克服して住み続けるリフォームに挑戦する価値はあります。専門家の知恵を使えば、多くの問題は解決できるはずです。
建物チェック表(PDF)