我が家はリフォーム向き?建物チェック【50代リフォーム:84】

リフォームを考えるとき、周辺環境チェック以外に、建物の状態や条件のチェックを行います。

我が家はリフォーム向き?周辺環境チェック

戸建て住宅の場合、確認申請書類や図面を用意し、チェック表に記入します。

白アリや雨漏り、結露などで、構造に欠陥が生じていれば、耐震補強して住み続けられるか、また配管の老朽化がどの程度の補修で済むかも調べましょう。その結果、費用がかさむばかりで、あと何年も済めないとわかったら、建替えが適しているとの判断になることもあります。

家の構造によっても、リフォームの可能な範囲は違います。間取りの変更を含む、大規模なリフォームをするときに、一番やりやすいのは木造です。鉄筋コンクリート造りやプレハブ系の住宅などだと、手間と費用がかかります。

集合住宅の場合は、管理組合から平面図、断面図、配管の状況がわかる設備図などをコピーしてもらっておくと、建物チェックがスムーズにできます。築年数で古さを判断するだけでなく、外装の塗り替えをはじめ、定期的な大規模修繕計画の有無や修繕工事の内容など、管理状態の善し悪しも住み続けるかどうかの判断材料になります。

集合住宅の場合、エレベーターの有無は重要です。古い集合住宅の場合、1階おきに止まるエレベーターが設置されているというものもあります。自分の住んでいる階には止まらないエレベーターでは、将来足腰が弱ってから問題になる可能性があります。

でも、住みなれた街や家で人生の最終章を過ごしたいなら、悪条件を克服して住み続けるリフォームに挑戦する価値はあります。専門家の知恵を使えば、多くの問題は解決できるはずです。

建物チェック表(PDF)

吉田紗栄子、寺林成子著『50代リフォーム 素敵に自分流』(財団法人 経済調査会)より
PHOTO©AID/amanaimages
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