ホームエレベーターは、出入口が2方向あるタイプやサイズの小さい1人用など、機種が増え、価格も下がり、選択肢の幅が広がりました。本体価格が300万前後のものが一般的です。
安全上、役所への届け出と定期点検が義務付けられていますが、以前と比べて点検費用も安くなり、リフォーム工事の対象として考えられるところまできました。
戸建て住宅の2階・3階を有効に使いたいなら、50代リフォームでエレベーターを検討するのも悪くありません。
エレベーターを設置するには、上下階同じ場所の床を抜くわけですが、間取りをよく考えれば、問題解決の糸口は見つけられると思います。畳1帖分に対応するコンパクトなホームエレベーターもありますが、乗降できる車いすのサイズが限定されるので注意しましょう。
いまは必要ないけれど、将来つけるかもしれないという場合も、一応プランだけはたてておくと、いざというときに役立ちます。
たとえば、上下階同じ場所を予備室や納戸にしておき、必要になったときは、そこにエレベーターを設置する。室内に設置できない場合は、建物に隣接するかたちでエレベーターを外付けできるようにしておくといった方法です。
ただし、建ぺい率や容積率に余裕がないとできませんので、リフォームで増築する際は、その分を残しておくことが必要です。
いますでに上下階の移動がしにくく、エレベーターが必要でも、予算や構造上の関係で設置できないときは、他の方法も考えられるので専門家に相談してみてください。介護ショップや高齢者福祉センターなどでもよいでしょう。
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