展覧会「マギーズセンターの建築と庭―本来の自分を取り戻す居場所―」

GALLERY A4(ギャラリー エー クワッド)にて、新型コロナウイルスのために延期されていた展覧会「マギーズセンターの建築と庭―本来の自分を取り戻す居場所―」が、6月2日(火)から予約制で開催されています。

英国のマギーズキャンサーケアリングセンター(以下、マギーズセンター)は、1995年にがんで亡くなった造園家のマギー・K・ジェンクスの願いから生まれた「がん患者とその家族、友人のための無料相談支援の場」です。

夫の建築史家で建築評論家、また造園家でもあるチャールズ・ジェンクスとがん専門看護師ローラ・リー(現CEO)によって1996年、マギーが入院していたエジンバラの総合病院の敷地内に 第 1 号が開設しました。

建築のコンセプトは「第二の我が家」で、施設は約300平米と小さなものですが、 訪問者を歓迎し、元気を取り戻せる居心地の良い場所になっています。開設以来20年が過ぎた現在、各地の訪問者や隣接する病院の医療者からの評判は高く、多くのニーズを呼び寄せ、チャリティによる運営にも関わらず、すでに英国内に21センター、海外には香港、東京、バルセロナの3か所があります。

マギーズセンターには、がん専門看護師や心理士、栄養士らが常駐し「医療知識のある友人」のようにサポートし、これまでに最も成功をおさめたチャリティ運動の一つとして英国内で高く評価されています。 この大きな要因として、建築環境のもつ力が大きく作用しています。訪れた人が庭を眺めながらほっとし、 安心して自らが抱える不安をゆっくり話すうちに、本来の自分の力を取り戻し、生きる喜びを見つけることができる環境になっているのです。

有名建築家が多く理念に賛同したマギーズの建築は、庭もコンセプトを担う、とても重要な役割を持っています。

本展はマギーの理念を通して建築空間と庭の関係性を考えます。空間が、がんに影響を受けた人の心にどのような効果をもたらすことが出来るのか、建築デザインの可能性を探ります。

※状況によっては、開催期間や予約方法を変更する可能性があります。
最新情報は、GALLERY A4 公式ホームページにてご確認ください。

展覧会名:マギーズセンターの建築と庭―本来の自分を取り戻す居場所―
会  場:GALLERY A4(ギャラリー エー クワッド)
〒136-0075 東京都江東区新砂1-1-1
最寄駅:東京メトロ東西線 東陽町 3番出口 徒歩3分
会  期:2020年6月2日(火)〜2020年6月25日(木)
※期間中は以下から予約した上での入場となります。
GALLERY A4  公式ホームページ

休館日:土曜・日曜・祝日
入館料:無料
主  催:公益財団法人竹中育英会
企画/共催:公益財団法人ギャラリー エー クワッド
協  力:認定NPO法人マギーズ東京
お問合せ:ギャラリー エー クワッド事務局 03-6660-6011

photo ©ナカサアンドパートナーズ  藤井浩司

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