キッチンは、住まいの中でもいわば心臓部。
家族の「食」に最もかかわりの深いところです。それだけに、リフォーム時にいままでの不自由さや不便さを解消して、充実したかたちにしたいという希望の強い場所でもあります。
50代リフォームでは、
・食生活のあり方はどうか
・客を招いての食事は多いのか
・家族が揃って食べるのか
・一人または二人で食べるのか
・キッチンを複数で使うのか
・独立した家族が訪ねてくることは頻繁か?
などのライフスタイルからキッチンを考えていくことが必要です。
たとえば、仲間と調理をして楽しむのであれば、思い切ってキッチンを家の中心にもってくるという案もあるでしょう。あるいは、2人だけの食事が中心となるのでキッチンはコンパクトにしたい、というケースもあると思います。
また、リタイア後は自分で食の楽しみを満喫したいという男性も増えてくるかもしれません。キッチンは女性だけのものと考えるのではなく、夫婦で将来のキッチンについて話し合うのがよさそうです。
そこから、独立型がよいか、ダイニングやリビングと一体に考えるか、新たな方向が見えてきます。ほかにも、洗濯などの家事を行うスペース(ユーティリティーやサニタリースペース)との関係も検討し、シンプルな動線で行き来できるように考えます。
キッチンは長く過ごす場所なので、換気や明るさが得られるよう、リフォームの際に窓の大きさや位置、形状を見直しましょう。
一戸建ての場合、キッチンから半戸外に直接出られるスペースがあると便利です。加齢と共にゴミの持ち運びも負担になってくるので、こまめにゴミを小分けしてまとめておける場所が必要になってきます。
若い頃と比べて、揚げものをする機会や、大きな鍋を使って一度に大量の料理をつくるということがだんだん減ってきたのではないでしょうか? そんな食生活の変化に見合ったキッチンプランを考える必要があります。
新型コロナウイルスによる外出自粛期間中は、「一日三食用意するために日がな一日キッチンに立っていて休む暇もなかった」という主婦の方々の声をよく聞きました。それだけキッチンをフルに使っていれば、さまざまな改善点に気づいたことでしょう。ぜひそれらをメモに書き留めてみてください。
#StayHomeStayComfortable