トイレの多くは、幅が80㎝前後、長さが120〜170㎝になっています。これは、日本に昔からある3尺×6尺(約畳1枚分)という寸法にのっとって作られているからです。新築のマンションでも、この寸法になっているところを多く見かけるところから、根強い思い込みがあるということがわかります。
50代リフォームではこの寸法にとらわれず、使い勝手優先でトイレの広さを見直すとよいでしょう。
トイレのような狭い空間は、ほんの少し広げただけでも、違いがよくわかります。経験から言うと、幅は有効で120㎝、長さは150㎝くらいあると、ゆったりした印象を受けます。手洗い器を別につけることもできますし、便器の横と前面に介助スペースを取ることもできます。
ところでトイレは意外とホコリが舞う空間です。衣服の上げ下ろし時に案外大量の糸くずや毛髪が落ちるので、掃除しやすいつくりにすることも大切です。出し入れしやすい位置に掃除用具を置くスペースを取り、トイレットペーパーやタオルなどのストックをしまう収納をつくると、広めのトイレを有効に利用できます。
トイレの扉は、ほかの部屋の扉より狭くなっていることが多いのですが、有効で75㎝以上とっておくことをおすすめします。
また、内開きの扉であれば外開きに替えて、万一トイレ内で倒れるなどの緊急事態が起きても助け出せるようにしておきます。引き戸にできれば、それにこしたことはありません。
健康状態をチェックしたいならば、便器の色は濃い色を避け、白に近い色にします。
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■車いすからトイレに乗り移るときの動き方