リフォームは思わぬところにお金がかかる【50代リフォーム:53】

いままで住んできた家を部分的に壊して、増築や改築をするのですから、リフォームには予想外の費用がかかります。

たとえば、水廻りの給水・排水管が予想以上に傷んでいるので新しくしなければならない、壁をはがしたら結露でカビが出ていた、などということがあります。白アリの被害や屋根裏の雨漏りなど、実際に壊してみないと傷み具合がわからない所や、柱や梁が老朽化していて耐震補強が必要になってくることもあります。

また、リフォーム部分と既存部分との取り合いがうまくいかなくて、調整するための工事が必要になる場合もあります。このようにリフォームでは、新築と違って、想定外の工事費が発生する場合があるということを覚悟しておきましょう。

実際に住んでいる状態でプランを考えるので、目の前にある不具合が気になったり、逆に夢が膨らみすぎて予算オーバーになることもあります。そんな場合は、全体計画を立てた上で、リフォームの優先順位をつけましょう。水廻りなどの機能性を優先にするか、趣味が楽しめるこだわりの空間を優先にするか、それはあなた次第です。

もうひとつ忘れてはならないのが、仮住まいの引越・賃貸料や荷物の保管料です。住みながらの工事でも、荷物の一部をトランクルームに預けることもあります。こうした諸費用も十分に考えておきましょう。

●あけてビックリ!の追加費用の例

  • 断熱材が入っていなければ別途費用がかかる
  • 電気配線などのルートを変える場合には費用がかかる
  • 間仕切り壁は、材質により解体費用が異なる
  • 給排水・ガスなどの設備配管や防水の状況は、解体してみないとわからない部分が多いため、費用が予想を超える場合もある

 

吉田紗栄子、寺林成子著『50代リフォーム 素敵に自分流』(財団法人 経済調査会)より
PHOTO©AID /amanaimages
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