ケアリングデザイン展2012

今回は過去のイベントアーカイブからご紹介します。

例年秋に西武池袋本店で開催している「くらしのデザイン展」は、2012年の「ケアリングデザイン展」を前身として始まりました。「ケアリングデザイン展2012」は、ケアのための美しい道具をセレクトして展示した画期的なものでした。そのときに展示したいくつかの道具をご紹介します。

ケアは、美しい道具をさがしていた。

ケアのための道具は、ただ役に立てばいいというものではない。
それが見た人をはっとさせる美しいものなら、
使う人の心をどれほど明るくしてくれるでしょう。
愛のないところに、デザインはない。
そのことを改めて教えてくれる道具を集めました。

●榮久庵さん愛用の車いす
フライヤーに写っているグリーンの車いすは、GKインダストリアルデザイン(阿久津雄一/磯崎康/守田至厚)の自主研究作品です。GKデザイングループ会長の故・榮久庵(えくあん)憲司さんが愛用していたものです。美しいフォルムと、オーナーの榮久庵さん愛着のグリーンをフレームに使用することで、こんなに素敵な車いすが誕生しました。
榮久庵さんのこだわりは、車いすに着座していても、立った人と目線を合わせることができること。昇降機能を持ちながら、軽量化も達成。簡単な分割で車のトランクにも収納できます。

現在この車いすは、福山市ものづくり交流館内に開設された「榮久庵憲司さん作品展示コーナー」に展示されています。
福山市ものづくり交流館>榮久庵憲司さんの作品展示

●フルティガーのステッキ(山口信博)
世界で一番品格があるといわれる「ユニバース書体」の「2」「s」「m」を、持ち手にかたどったモダンなステッキ。

●C+Cair(JIDからだとこころのケアデザイン委員会&アイデック)
座り心地はもちろん、椅子の移動や手入れまで、からだにやさしい形です。

●ポーター(磯貝均)
物を運べるトレー付歩行器。天然ブナ材をシンプルに仕上げることで、どんなインテリアにも自然に調和します。

●デザインヒーター(ピーエスグループ)
家の中の温度差を少なくする「バリアフリー」。空間に合わせてオーダーメイドすることで、空間に暖かさと美しさが加わります。
PS HR(E) タオルウォーマー


ケアリングデザイン展 2012 —ケアは美しい道具をさがしていた。

会期:2012年11月21日(水)〜27日(火)
会場:西武池袋本店7階(中央A6)=インテリアフロア特設会場
監修:小野由記子
特別協力:社団法人日本インテリアデザイナー協会

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