家具もリフォームの一部【50代リフォーム:50】

家具のことをあまり考えずにプランを練ると、広く取ったつもりの部屋なのに家具を入れたとたんに狭くなってしまう、などという事態になりかねません。まずは今お使いの家具の中で、残す家具と捨てる家具を仕分けるため、下図のようなリストを作っておくと便利です。リフォーム後の住まいで使う家具をおよそ決めてから、プランづくりに入りましょう。

長く使う家具を選ぶときは、安易にカタログを見ただけで選んだり、バーゲンにつられて買ったりせず、使い方や使う場所などをはっきりした上で選ぶことが大切です。

50代で選ぶ家具は、将来にわたって使うという視点も加えておきたいものです。たとえば、高さや置く場所を考えておけば、しっかりした家具が手すりの役目を果たしてくれることもあります。特にテーブルは安定したつくりのものを選ぶとよいでしょう。また地震の際に、倒れた家具で逃げ場をなくすようなことのないよう、しっかりと固定しておきます。

いすを選ぶにあたっては、姿勢の保持や立ち上がりのしやすさ、掃除のときの移動のしやすさなど、複数の視点から選ぶ必要があります。

ダイニングチェアは別として、テーブルやソファ、収納家具など、思い切って特注するのもまた一案です。自分らしい使い方ができますし、長く使うことを考えれば、それほど割高ではないかもしれません。

 

「高齢社会の住まいをつくる会」より、上記リストのPDFがダウンロードできます。

吉田紗栄子、寺林成子著『50代リフォーム 素敵に自分流』(財団法人 経済調査会)より
PHOTO©GYRO PHOTOGRAPHY/a.collectionRF /amanaimages
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