狙われる前に防犯対策【50代リフォーム㊷】

日本は長い間「安全大国」として有名でしたが、最近はそうも言っていられなくなりました。残念なことではありますが、自分の身は自分で守る。考えてみればあたりまえのことです。

犯罪が増えた現状を嘆く前に、リフォーム時に住まいの防犯対策を積極的に考える必要があります。たとえば、テレビモニター付きインターホン。声だけでなく、誰が来たのかを画面でチェックすることができます。リフォーム時であれば必要な配線をきれいに納めることができます。

鍵をピッキングに強いタイプに交換したり、二重、三重にしたりすれば、玄関から侵入する泥棒に効果があります。窓廻りが狙われやすい一戸建てなら、破られにくい防犯ガラスに取り替える、または防犯用のシートを貼るなどの対策が考えられます。

ホームセキュリティにはいろいろなシステムがあり、無線のものと、配線が必要なものとがあります。リフォーム時に設置すれば、配線が露出せずに済むというメリットがあります。

どんな防犯対策でもオールマイティのものはありませんが、泥棒もしっかり警戒している家は避けるはず。警察庁のデータによると「侵入に手間取り、5分かかると侵入者の約7割はあきらめ、10分以上かかると侵入者のほとんどはあきらめる」とあります。

こうした家の仕掛けに加え、不審者が潜伏しづらい低い生垣やセンサーライトによって、家に近付きにくくすることにも、大きな効果があるそうです。

50代からは自分の時間も増え、旅行に出かける機会も多くなり、留守にすることが多くなるかもしれません。しっかりと防犯の視点を持ちましょう。

 

【防犯対策】侵入者の苦手なもの/リフォームできる防犯対策

●音の出るもの
・アラーム装置をつける
・番犬を飼う
・砂砂利にする

●光を発するもの
・人感センサー付き照明器具を設置
・自動センサー付き照明器具を設置し暗がりをなくす

●時間がかかるもの
・防犯ガラスにする
・面格子をつける
・鍵を二重にする

●人の目のあるところ
・テレビインターホンにする
・死角をつくらない。

 

 

吉田紗栄子、寺林成子著『50代リフォーム 素敵に自分流』(財団法人 経済調査会)より
PHOTO©GYRO PHOTOGRAPHY/a.collectionRF /amanaimages
この記事をSNSでシェアする

関連記事