地球環境がどんどん悪化している現在、「省エネ」の必要性が広く認識されるようになりました。
50代リフォームでは、少し視野を広げて、地球にやさしい対策を、どれかひとつでも実行したいものです。企業も競って節電や節水を謳った省エネ商品を開発しています。リフォーム時にこのような商品を取り入れることも、効果的な「省エネ対策」になります。
一方建物自体の省エネも、リフォーム時だからこそできること。たとえば、風通しや採光をよくするだけで、エアコンの使用頻度を減らしたり電気を利用する時間を短縮することができます。壁や天井の断熱材を効率のよいものに変えれば、さらに電気やガスの消費量が減ります。また、カーテンやブラインドなどを効果的に使うことも、手軽に実現できる省エネ対策です。
太陽光や雨水などの自然の力を利用するのもひとつの方法です。省エネ対策に多少イニシャルコストがかかっても、電気代やガス代を減らし、家計上のメリットだけでなく快適な生活が得られます。
以前は集中冷暖房方式を好む施主が多かったのですが、最近では逆に、集中方式を個別冷暖房に換えたいというケースも見受けられます。
もうひとつ大切なのは、住宅解体時に出る廃材が産業廃棄物だということです。2002年5月から施行されている建設リサイクル法では、機械で一気に壊す方法から、分別解体に切り替えられました。リフォーム時にできるだけリサクルしやすい材料を選び、長く住み続けられるような配慮をすることが省エネにつながります。
■解体時の廃材を減らす
・古材の利用
■リサイクル率の高い素材や環境汚染しない材料を使う
■太陽光を利用する
・太陽光を室内に取り入れる
・太陽光発電
家庭用電力としてのみ利用するタイプ
電力会社と連携するタイプ
・太陽光を利用して給湯や床暖房に利用する
屋根や壁など、建物本体に取り付けるタイプ
架台をつくって独立させるタイプ
■雨水を利用する
・縦どいに取水装置をつけて貯水槽に貯める
■生ゴミ処理の方法を考える
・外部にコンポスト(堆肥)を置く
・電動生ゴミ処理機を設置する
【一石二鳥の実例】
2階が暑いので屋根をつけたいという要望に対して、太陽光発電パネルの取り付けを提案。暑さ対策と省エネ対策を一挙に解決しました。