リフォームを機に、まずはいまの住まいが大地震に耐えられるのか、それを調べることから始めましょう。耐震性能を知るためには、次のような方法があります。
・簡易診断…平面図で壁の位置や量を確認した上で、外から建物の傾きや外壁のひびなどをチェックして目安をつけます。
・精密診断…専門家が天井裏や床下に潜り、柱のズレや基礎の劣化などを詳細に調べます。
精密診断で耐震性が不十分だと判定された場合は、補強のための設計を行い、それに沿って補強工事をします。耐震性の診断を無料あるいは低価格で行う自治体が増えていますので、まずは地元の役所に問い合わせてみてはいかがでしょう。
補強が必要だと判断された場合、工事費の金額によっては、リフォーム計画を根本から見直す必要が出てくるかもしれません。
特に建築基準法が改定された1981年以前に建てた家屋であれば、耐震性能が低い可能性があります。早めに診断だけでも受けることをおすすめします。リフォームの際に補強工事を行えば、手間も費用も大幅に減らせます。
将来に備えるためのリフォームは、「まだいいか」と、つい先に延ばしがち。でも安全性を高めるためならば、早いほうがよいに決まっています。