人にも建物にもやさしい風の道【50代リフォーム㉚】

風通しが悪いと、カビや結露が発生し、長い間には建物に悪い影響を与えます。生活臭がこもる可能性も出てしまいますし、暑さに対処するためエアコンを使う時間が増え、光熱費もかさみます。

このような状態は健康にも悪い影響を及ぼしかねません。リフォームを機に、風通しについてもう一度考えてみましょう。

住まいの通風をよくするためには、風の「道」を考えます。

風はどこから入ってきて、どこに抜けていますか。まずはいまの住まいで、部屋ごとにチェックしてみてください。

意識してみると、「風の道」がなかったりふさがれていたりすることがはっきりするはずです。

もちろん、集合住宅では戸建てのようにはいきませんが、室内に窓をつけたり家具の配置を換えたりして、できるだけ「風の道」を活かせるよう、まずはもっと風を感じてみてはいかがでしょうか。

2階に生活拠点のあるお宅で、夏が暑くて大変だという例がありました。その方はまめに窓を開けて生活されているとのこと。ところがよく見てみると、南側には大きなテラスサッシがあるのに、対角線上に窓がありません。

そこで大きくはありませんが、対角線上の壁に新しく窓を作ったところ、それが解決策となり、夏の暑さからも臭いからも解放され、快適な空間になりました。

●「風の道」の作り方

 

吉田紗栄子、寺林成子著『50代リフォーム 素敵に自分流』(財団法人 経済調査会)より
PHOTO©ASU /amanaimages
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