使い方いろいろ、ダイニング【50代リフォーム㉘】

お宅の食事スペースはどんな空間でしょうか。

リビングと一体化している空間、キッチンと一緒になったスペース、あるいは茶の間という昔ながらのスタイルでしょうか。いずれにせよ、最近の食事スペースは食事のためだけでなく多目的に使われる空間になってきたようです。

家族数が減ってもそのまま大きなテーブルを使っているお宅も多いと思います。50代以降の生活を考えると、部屋の広さにゆとりがあれば引き続き大きなテーブルを使うことをおすすめします。小さなテーブルを使ってきたのであれば、思いきって大きなテーブルを考えてみるとよいかもしれません。あるいは、大きさを変えられるテーブルも重宝します。ふだんは少人数でも、独立した家族が集まったときや、訪問客の応対にも便利だからです。

大きなテーブルを使う場合に気をつけたいのが、照明です。食事を美味しくみせるには、赤みがかった光が適していますので電球色のLEDがおすすめです。

ダイニングの照明は、食卓を明るく照らすペンダントが一般的です。テーブルから60〜80㎝くらいの高さを基準に、テーブルに向かい合って座る人の視線を遮らないような高さに設定します。4人掛けのテーブルであれば、1灯で足りますが、長さが長い6人掛け以上のものには2灯つけるとよいでしょう。昼間テーブルで作業をするための照明は、ペンダントと別に考えておきましょう。

大きなテーブルにした場合、何でもそこでできるのはよいことですが、出しっぱなしになる危険性があります。やりかけのものを収納する場所をテーブルの近くにつくることが大切です。テーブルの下に既製品の薄型の引き出しやノートパソコンを入れる棚などをつけるのもひとつの方法です。

ダイニングにパソコンを置くなら、パソコンの置き場所を考えてあらかじめ配線しておきます。これから買い足す家電製品への対応として、コンセントを増設しておくことも大切です。

※『50代リフォーム』の間取り変更の一例。細かく分かれていた部屋の壁を撤去して、広々としたリビングダイニングに変わりました。

 

 

吉田紗栄子、寺林成子著『50代リフォーム 素敵に自分流』(財団法人 経済調査会)より
PHOTO©GYRO PHOTOGRAPHY/a.collectionRF /amanaimages
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