浴室を楽しみの空間に【50代リフォーム㉗】

日本ほどお風呂好きな国民性を持つ国は、他に見当たらないと言っても過言ではありません。私たち日本人は、清潔を保つのはもちろんのこと、疲れをとるために、リフレッシュのためにと、好んでお風呂に入ります。

お風呂をお気に入りの空間にできたら、毎日の生活がもっと楽しくなるでしょう。

どんなバスライフを楽しみたいかで、浴室や浴槽に選ぶ機能も変わってきます。

ジャグジーやサウナといった浴室機能を充実させたい、浴室にグリーンを飾りたい、窓を大きくとりたいなど、具体的なイメージをまず思い描くことから始めましょう。

ウッドデッキを取り付けて浴室からそのまま出られるようにする、あるいは中庭への出入口を設けるなど、浴室から外へ出られる仕組みをつくると解放感が増します。リタイア後は、昼間入浴するという楽しみも増えるかもしれません。ただし、都市部ではプライバシー確保のため、目隠しを工夫する必要があります。

水廻りのリフォームは、関係する職種が多岐にわたるため、費用も工期もかかることが少なくありません。また水廻りは、一度リフォームをしたら、10年、15年と使い続けます。

将来に備えて、まずは浴室が家の中のどこにつくられているか、改めて確認してみてください。高齢期のことまで考えておくと、寝室に近い方が便利です。思い切って浴室の位置を変えてしまうというのも、50代だからできることかもしれません。

 

※上記間取りは、寝室から一直線にトイレ・洗面・浴室を配置し、外部と一体化したすがすがしい水廻り。段差はなく、広さは十分にあり、将来の対応にも問題がありません。

 

 

吉田紗栄子、寺林成子著『50代リフォーム 素敵に自分流』(財団法人 経済調査会)より
PHOTO©GYRO PHOTOGRAPHY/a.collectionRF /amanaimages
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