現在のシステムキッチンでは、電子レンジ内蔵型オーブンが調理台の下に設置されているものが主流ですが、使用頻度の高いオーブンや電子レンジをいちいち腰をかがめて使うのは案外使いにくいものです。
オーブンの場合、焼き具合をチェックしたり、天板を出し入れしたりするたびに、腰をかがめるのは結構大変なのです。まして、腰や膝に問題を抱えている人にとってはなおさらでしょう。
アイレベル(目の高さ)にこれらの調理器具を置くことができれば、腰をかがめずに中身をチェックでき、体力の落ちた人にもぐんと使いやすくなるはずです。残念ながら国産のシステムキッチンには、対応するオーブンが見当たりません。思い切って外国製のオーブンを組み込んで使うというのもひとつの選択です。その場合、200Vの電源が必要です。検討してみてください。
ところで、最近は手軽な調理済み食品の普及によって、家庭内での電子レンジ使用率はさらに高まっていますが、その反面、オーブン料理を作る頻度は減少しているかもしれません。電子レンジは、いわゆる「手抜き料理」を作るのにも重宝します。実際にアイレベルで施工したケースでは、多くの方々に喜ばれています。
少なくとも使用頻度の高い電子レンジは、使いやすい高さに設置するように計画してみてください。