自分の家[3]リノベーションで「親の家」から「自分の家」へ

お母さまの描いた絵や、季節毎のアートを飾って楽しむ暮らし

亡くなったお母さまもAさんも絵が大好き。お好きな画家の絵やパステル画を習っていたお母さまの絵を飾ったり、お気に入りの雑誌や広告の写真を額装したりして、ご自分のセンスでアートのある暮らしを愉しんでいらっしゃいます。

Aさん
「昔は絵を飾る壁面スペースすらありませんでしたが、いまではたっぷりある
に、季節に合わせてお気に入りの絵や写真を取り替えて飾っています」

玄関から部屋に入って最初に目に入る廊下の正面にチェストを置き、旅先で買い求めた小さな置物や絵を飾って、お気に入りのディスプレイコーナーに。これまでの家では、こんな風にオブジェを飾って楽しむ余裕がなかったそうです。

以前はどこか「親の家」だった。いまは「自分の家」に。

Aさん
「長く家族で住んでいた部屋ですから、親が選んだ家具ばかりで、やはりどこか『親の家』に住んでいる感覚でした。リノベーション後のいまは、ようやく『自分の家』を持った気がしています。これからは、友人を招いて自分の暮らしを始められそうです」

リノベーションにより新しく生まれ変わったご実家には、御仏壇やお母さまの絵、家族の思い出の品をきちんと大切にしたいというAさんの思いが、隅々にまで詰まっています。

Aさん
「母は、最初他の物件を見に来て、間違って売り出し中だったこのマンションのモデルルームに入ってしまったそうです。結局こちらを気に入って購入したのですが、いまとなっては探しても得られない利便性の良さと住環境のマンションで、これも親のおかげだなと思っています」

リノベーションとは、単に古い部屋に手を加えて新たに修復するだけでなく、親から子への思いまでを再生し、その心を受け継いでいくことなのだと痛感いたしました。

「くらしのデザインサロン」に依頼したのは安心感

キッチンには、今回のリノベーションを担当した「くらしのデザインサロン」スタッフがお贈りした観葉植物を飾っていただいていました。

Aさん
「リフォームやリノベーションは初めてのことだったので、一体どこに依頼すればいいのかわからず。ふらっと入った『くらしのデザインサロン』での相談がきっかけで、ここまでのものが出来上がりました。西武池袋本店という信頼できるブランドにお願いできたので、最後まで安心できました」

設計監理担当 直町氏
「Aさまとは、さまざまな面でお話を積み重ねながら進めさせていただきました。リノベーションにあたって、天袋や押入に詰まっていたご家族の思い出の品を片付けるのは、とても大変なことだったと思います。新しい部屋にお仏壇や思い出の品を大切に受け継ぎながらも、Aさんらしいスタイルに仕上がったお部屋となりました」

 

>自分の家[1]
>自分の家[2]

 

【集合住宅】マンションのリノベーション
所在地:東京都内
延床面積:約65平米
坪数:約20坪
間取り:3DK→2LDK
設計監理:一級建築士事務所 直町建築設計室 直町常容子
リノベーション完工年月:2017年12月
撮影:樗木美紀、西川公子
くらしのデザインサロン

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