ケアリングデザインの冊子から、「ある二人のくらし」のストーリーを紹介します。
マリーさんと小島さんのくらし
わたしの住まい
気に入ったものをえらぶ
使いたいものはつくる
いつもどこか手を入れて
いつもなにかつくっている
未完成を楽しみながら
わたしの一日
朝日とともに起きる
散歩する
体操する
しっかり食べる
しごとをする
ぐっすり眠る
リズムのある暮らしが
一日のちからを生む
わたしの景色
朝 昼 夕
刻々とかわる
海の色
風の香
陽の色
空の色
木の音
月の光
五感のすべてに
降りそそいでくる
わたしの楽しみ
手でものをつくること
音楽を聴くこと
友人を招くこと
喜んでもらうこと
おいしいものを食べること
気に入った空間に住むこと
わたしの食卓
洗う
煮る
焼く
盛る
ひとつひとつが
ハーモニーをかなでる
あたたかいものは
あたたかいうちに
おいしいものはおいしいうちに
おしゃべりといっしょに
食卓をかこむ
わたしのしごと
自分たちの
身のまわりのことを
するのがしごと
好きなことだから
ていねいに
ていねいに
わたしの人生
好きなしごとをえらんで
やり終えたと思うまで
はたらいてきた
これからはまた新しく
好きなことをやっていく
どれくらい時間があるかな
思いついたことは
すぐはじめよう
わたしとわたしたち
ひとりでいいことも
ふたりがいいことも
どちらもある
いっしょにいても
きゅうくつじゃない
それがふたりでいることの楽しさ
あしたのあなたを幸せにできるのは
きょうのあなたしかいない
Copy: Shunichi Iwasaki, Yukiko Ono
Art Direction/Editrial Design: Masaharu Noguchi
Text: Hiroko Nishikawa
Photo: Miki Chishaki
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