70の手習い。ついにブログを書くことになりました。まずは自己紹介。
1964年の東京パラリンピックで赤十字語学奉仕団の一人としてイタリアチームと会期中、寝食をともにしました。そのことがきっかけで障害のある方や高齢の方の生活の場を設計する仕事につきました。
この道を志して今年で50年。6年後の東京オリンピック・パラリンピックでさらに誰にとっても住みやすい住まいやまちが実現することを、心から願い、なにかできることはないか模索中の私です。
今考えているのは「パラリンピックの選手をお茶に呼ぼう」というイベントができないかということです。パラリンピックの選手をお招きするには、まず家のなかにはいっていただけるのか、トイレは使えるのかという2つの条件をチェックする必要があります。このような具体的な目的のため住んでいる家のバリアフリーチェックができたらいいと思いませんか?
ご存じのように日本の高齢化率は世界に類をみない速さですすんできました。2020年の高齢化率は24%、約4人にひとりが65才以上の人口で占められます。
できるだけ住み慣れた我が家で安心してくらすためには、早めのバリアフリーリノヴェーション(リフォーム)が重要です。ケアリングデザインは美しいバリアフリーをめざしています。
ケアリングデザインではリフォームといわずリノヴェーションという言葉を使います。
そのちがいは:
■リフォーム
今ある建物に手を加えてリニューアルすること。広い意味を持つ。
■リノベーション
新しい機能を付けたり、付加価値を付けること。例えばデザインという付加価値など。
■コンバージョン
用途や機能を変更して新しい使用価値に変更すること。
次回から美しいバリアフリーリノヴェーションのヒントを考えていただくためのヒントをお伝えしていきます。